穂香と話してから数日後の定時間近私は仕事に追われていた。 今日は少し残業だなと思いながら仕事をこなす。 大崎くんを含めほとんどの人が定時で帰っていった。 最終的に残っていたのは成瀬部長と私になっていた。 私は仕事が終わったので部長に 「コーヒーでもいかがですか?」 と思い切って声をかけていた。 「いや、いい。 それより、これから時間あるか?」 と真っ直ぐ私の方を見て言う成瀬部長に私ははいとだけ答えた。