ここを知ったのは、少し前の事。

いつもの様にフラフラと夜の街を歩いていた。

でもいつもと違うのは、今日のナンパ男がハズレだったって事。


痛みきった金髪に顔も良くない、そして何より目の視点があっていない。


詳しくは知らないけどきっとクスリをやっていると思った。


いくら私でもこんな奴と関わりたくはない。


けれど、どれだけ無視をしても付いてくるしつこい男だった。


この街で助けなんて来ない。


だから助けなんて初めから求めてなかった。