砂糖より甘くコーヒーより苦く

「ん……」

目を覚ましたら、保健室に寝かされていた。

「晴斗?起きたか?」

左から、幸の声が聞こえた。

「幸……」

「よかった……」

俺は、起き上がった。

「なあ幸……」

「ん?」

「俺があの時美緒を1人にしなかったら、美緒は、記憶喪失にならなくて済んだのかな……」

「……!美緒ちゃん、記憶喪失なのか?」

俺は頷いた。

「そうか……」

「なんで美緒がこんなめに遭わねぇといけないんだよ!!美緒がなにをしたってゆうんだよ!!ふざけんなよ!!」

「……バカ」

「……!」

「今悔やんでも遅せぇだろ!悔やむんだったら、犯人見つけようぜ!」

「……!幸……」

俺は嬉しくて、俯いてしまった。

俺はジャケットのポケットから生徒手帳を取り出し、美緒と2人で写っている写真を挟んでるページを開いた。

「美緒……俺がしっかりしないとだな……幸」

「ん?」

「美緒、本当は……」

「知ってたよ」

「……!えっ!?」

「美緒ちゃん、限られた人以外になると、喋れなくなるんだろ?」

「……ああ……」

「やっぱりな……よーし晴斗。体調大丈夫か?」

「ああ」

「じゃあ、行こうぜ!」

「……!ああ!」

俺達は、教室へ向かった。

《晴斗STORY END》