《晴斗STORY》

俺は幸と和人に連れられ、校長室にいた。

母さんを待ちながら。

ーーコンコン

「はい」

扉が開き、母さんが現れた。

「高木晴斗の母です」

「どうぞ」

「失礼します」

ーートスッ

「あの、晴斗はなにをしたんでしょうか?」

「ええ、そのことなんですがね。晴斗さんは、クラスで暴れして、同級生を“殺す”など言い、脅して」

「……!どうしてそんなことしたの!!」

「……」

母さんだって、分かってるくせに!!

「晴斗!!」

俺は、イラついた。