「……っ!」

まだ呂律が回ってない口で、俺の名前を呼んだ。

ってか、赤くなってんじゃん俺!

美緒を見ると、目がパッチリしてきた。

恥ずかしさのあまり、つい反射的に手で鼻と口を覆っていた。

するとーー

「はりゅと、照れてりゅ……?」

ーーボッ

うん?今どっからか火、出なかったか?

俺の顔が熱くなってる。

うん、分かった。

俺の顔から火が出たんだ。

納得納得。

って俺っ!なに納得してんだよっ!!

ハア……まず、起こさないとだな。

「美緒起きろー!遅刻するぞー」