砂糖より甘くコーヒーより苦く

「どうして?桜井さんより、あたしの方がいいじゃない。それに、みんなの前だと喋らないんでしょ?」

「くっ……」

「そんな子より……」

ーーダンッ

「「……!」」

晴斗は机を叩き、立ち上がった。

「ふざけんな……喋れねぇだけで、嫌いになるとか、俺には出来ねぇよ……」

晴斗は、顔を上げた。

その目は狼になっており、睨みを利かせていた。

「それに、そんな子とかこんな子とか、そんな奴じゃねぇよ!お前に美緒のなにが分かんだよ!」

「晴、斗……」

「美緒を悪く言う奴は、俺が許さねぇ!例え、女だとしてもな!」

「……!くっ」

ーータタタタタ

「チッ……美緒はいい子なのに……」

「はりゅと……」

「……っ!ちょっ、おまっ!なに泣いてんだ!?」

「だっ、だってっ……」