あたしは微笑んで、

「あたしも、好きだよ」

と、驚き顔の晴斗に言った。

「……フッ……」

ーーギュッ

微笑んで、あたしを抱いた。

「美緒、キスしてい?」

「ほえっ!?」

「ごめ、ダメは無理」

ーーチュッ

あたしの唇と、晴斗の唇は、しっかりと重なった。

「大好きだよ……」

「あたし……ーー」

ーーチュッ

あたしの言葉を遮って、また晴斗は、キスしてきた。

「大好きだけど1番は、愛してる」

「……っ!」

「可愛いお姫様だ」

「じゃあ……カッコいい王子様」

「……っ!フッ……帰ろっか」

「うん!」

晴斗の家は、あたしの家のお隣。幅も、1mもない。

「んじゃ」

「バイバイ」

あたし達は別れた。

あたし達が右手の薬指にはめていた指輪は、左手の薬指になった。

そして、しばらくが経った。