砂糖より甘くコーヒーより苦く

《美緒STORY》

時間は過ぎ、放課後になった。

あたし達は今、砂浜にいる。

ーーザザーン

波の音しか聞こえない静かな砂浜。

太陽は沈みかけていて、太陽の光が海に反射して、ダイヤモンドのように輝いている。

その美しさに、あたし達は息をするのも忘れていた。

「綺麗、だね……」

「ああ……」

でもつい……

「好きな人、かぁ……」

と、言ってしまった。

すると晴斗はーー

「……俺はーーー!!美緒がーーー!!好きだーーー!!」

と、言ったのだ。

「……っ!」