しばらく経ったある日、変わらず起こしに来てくれる晴斗。

「美緒ー、起きてー」

「いやだぁ~……」

「いやじゃないの~……学校なの~」

「起きりゅ……」

「お利口さん」

あたし達はご飯を食べ終えて、家を出た。

ーー……ヒュー

静かに風が吹いた。

「うわぁ、綺麗」

「ん?」

「あ……海、綺麗だなって」

「……美緒」

「んー?」

「帰り、海寄ろうか」

「……!うん!」

そう返事をして、学校に着いた。