《晴斗STORY》

「おはよ、晴斗くん」

インターホンを押してすぐ出てきて、女の人はそう言った。

「おはよう、おばさん」

俺も挨拶を交わす。

この女の人は、伝説的とも言える、大女優であり、大好きな幼馴染の母親でもある。

「どうぞ」

女の人は少し避け、俺が入りやすくした。

「お邪魔しまーす」

俺はすかさず入った。そして、リビングのあるところまで歩いた。

するとーー

「おはよう、晴斗くん」

男の人は、新聞を読んでいた顔を上げ、眼鏡をかけ直しながら、その人は挨拶してきた。

「おはよう、おじさん」

この男の人も同じく、伝説的とも言える大俳優であり、凄腕の医者でもある。

「美緒、起きてます?」

「寝てるだろうな~……おはよう」

後ろから、眠たそうな男の人の声が聞こえてきた。

「「おはよう、優」」

「おはよう、優兄さん」

「おはよう。美緒の部屋から物音聞えなかったから」

この人は、幼馴染のお兄さんだ。