「晴斗!!」

「なに」

「戻って」

あたしは静かに言った。

「……!」

晴斗は目を見開いた。

「どうして、狼に……?」

「わっ、悪い……」

なにが?なんで謝るの?どうして?

「教室、行こ!」

「……っ!」

その笑顔、反則……

「うん……」

心がモヤモヤしたまま、晴斗のあとを追った。