あたし達は、学校に着いた。

『北沢高校』

これが、あたし達がこれから通う高校だ。

あたし達は、クラスが書いてある紙が貼ってある掲示板に近づいた。

既に人がたくさんいたため、身長159cmのあたしには当体見えない。

ほとんどの人は、160cm以上はありそうだ。

「クラスどこー?見えないよー」

あたしは、晴斗に助けを求めた。

「4組だな」

と。

さっすが、身長182cmの晴斗だ。

「はりゅとはぁ?」

もう1つ気になったことを聞いた。

「……」

「晴斗ぉ?」

「美緒……」

静かに、あたしを呼んだ。

「え?」

「絶対、護ってやっからな……」

「……!?」

「……」

「どっ、どしたの……?」

「え……いや、なんとなく……」

「……!」

晴斗の目が、狼になっていた。