「新郎、高木晴斗。あなたは、新婦、桜井美緒を愛し、病めるときも、健やかなるときもこれを愛し、敬い、愛することを誓いますか?」

「誓います」

「新婦、桜井美緒。あなたは、新郎、高木晴斗を愛し、病めるときも、健やかなるときもこれを愛し、敬い、愛することを誓いますか?」

「誓います」

指輪交換へ。

あたしが晴斗にあげた指輪と、晴斗から貰った指輪だ。

ーースッ

「では、誓いのキスを」

あたし達は、向き合った。

ベールをそっとあげた。

「美緒、綺麗だよ」

「晴斗も、カッコいいよ」

そう言い合った。するとーー

「ヤベッ……泣けてきた……」

「うん……」

「絶対、幸せになろうな」

「うん」

ーーチュッ

砂糖より甘くコーヒーより苦いキス。

頷くと晴斗は、キスをした。

ずっとずっと、幸せにしてね、

晴斗ーー

END