「はりゅと、照れてりゅ……?」

そうあたしが言うと晴斗の顔は、ますます赤くなった。

「美緒起きろー!遅刻するぞー」

と、また同じセリフを言った。

あたしは素直に、

「ふぁーい……」

と言い、起きた。

「俺、廊下で待ってるわ……」

「うん!」

返事したあと、晴斗は、廊下に出て行った。あたしは布団を敷き直し、クローゼットの扉に掛かっていた、真新しい制服に、手を通した。