砂糖より甘くコーヒーより苦く

《幸STORY》

「はい」

「「……!」」

晴斗の声が、いつもの明るく元気な声ではなかった。

ーーガララ

「よっ、美緒。おお、幸、草木」

顔色が悪い。今までの元気さが、今はない。

笑っているけど、無理して笑ってるに違いない。

晴斗と2人きりになりたくなった俺。

「美緒、胡桃と一緒になんか買ってきたら?」

「そだね」

素直に頷いた。

「じゃ、行こ!」

ーーパタン