砂糖より甘くコーヒーより苦く

ーーガララ

「晴斗!」

「よっ、美緒。おお、幸、草木」

昨日と変わらず、色白の晴斗。

「やあ」

「ども」

「晴斗、一応ノート書いてきたけど」

「おお、サンキュー」

「……っ!」

晴斗、泣いてたの……?

「どうした?」

「なっ、なんでもない」

晴斗、やっぱり泣いてるんだ……でも、泣いちゃダメだ……泣くのは晴斗がいないところ。

「晴斗ー、俺達、付き合ってんだー」

「おー、おめでとう!」

「美緒にも報告したの」

「そっかぁ。とうとう付き合ったなぁ」

「美緒、胡桃と一緒になんか買ってきたら?」

「そだね」

「じゃ、行こ!」

ーーパタン

「なに買おっかなー」

「チョコ~」

「美緒は可愛いなぁ!」

「えへへ~」

すこし、安心した……

ありがとう、胡桃ちゃん、新井くん。

《美緒STORY END》