砂糖より甘くコーヒーより苦く

授業が終わり、部活時間だが、行く気にもなれず、あたし達は、部活を休んだ。

「部活休んでよかったの……?」

「「へーきへーき!!」」

声を揃えて言った胡桃ちゃんと新井くん。

「2人って、どーなってるの?」

「「へ!?」」

「付き合ってるの?」

「「いやー、そのー」」

「まーいや。どーせ、付き合ってるんでしょお?」

「「……はい」」

そっか。おめでたいじゃん。

「おめでとう」

「「ありがと」」

もしかして、あたしのために言わなかったの?

なんか気、遣わせてるな……

ーーコンコン

「はい」

「「……!」」

2人が息を呑むのも無理はない。晴斗の声が、とても小さかったからだ。