砂糖より甘くコーヒーより苦く

《美緒STORY》

「ん……」

カーテン、開けっ放しだった……

時計を見ると、7時20分だった。

普段なら、学校に行く準備をしないといけない。

でも、行く気になれない。

ーータッタッ

「……!おはよ、美緒」

「おは……よ……」

ーーフラッ

「……!美緒!!」

ーーギュッ

「危ねー……」

あたしはフラついて、倒れそうになった。そこを、パパが抱えてくれた。

「大丈夫か、美緒?」

「パ……パ……」