砂糖より甘くコーヒーより苦く

《麻千STORY》

「ただいま」

「おかえり」

今日は、いつも以上に疲れた。

晴斗くんの病気が分かり、美智子にも知らせ、慰めて……

あれ、美緒の声が聞こえない。

「ゆ……ーー」

「しっ」

「え……?」

優の腕の中を見ると、美緒が涙を流したがら寝ていた。

「美緒、そうとうショックだったんだろ……ずっと泣いてた……」

「そう……」

わたしは、美緒の頭を撫でた。

辛いだね……不安だね……

「優、母さんが部屋に連れて行くわ」

「ああ……」

ーータッタッ