しばらく経ち、晴斗は元気になった。

「よー晴斗ー!!」

「幸!」

「新井くん!……!」

「「……!」」

あたしも、晴斗も新井くんも驚いた。

だって、喋れたんだもん。

「美緒、お前っ……」

「しゃ……べれた……」

ーーポタッ

あたしは涙を零した。

「よかったな、美緒!」

「うん!」