「はっ、晴斗が悪いじゃーーーん!!」

あたしは怒った。だって、本当のことじゃん!

「悪い悪い!許して!!」

ーーニコッ

「……っ!」

小さい頃から見てるその、太陽のような笑顔は、あたしの心をときめかせる。

ますます好きになっちゃうじゃんっ!

「ゆっ、許しゅっ!!うあっ」

「フハハ!!噛んでやがる!」

「わっ、笑わないでよぉ!!」

恥ずかしいじゃん……

「悪い悪い」

「晴斗、アイス奢りね!それで許す!」

「えー……」

「じゃっ、じゃあ……あたしを護って……」

「……!」

「あっ、あたし……いっ、いじめられやすいから……」

「なに言ってんだよ。当たり前じゃねぇか」

「……!あっ、ありがとう……でもそれは、あたしじゃなくても、護るでしょ……」

「……!美……」

なんか言おうとしてたけど、それを区切って、

「なっ、なんでもない!あー、お腹すいた~!早くご飯食べよぉ!」

あたしは急いで階段を降りた。

《美緒STORY END》