「止まって」の「止」の字を言う隙間さえ見つからない。 まるで、嵐がきたみたい。 それを止めたのは───── 「なぁ如月」 河北だった。 でも、完全に止めたわけじゃない。 まだ小雨みたいに言葉が浮かんでくる。