それでも、君のことが









彼はもう、はるると二人の世界で笑い合っていた。





私のことは意識もしてない、か。





私の世界に小雨が降りだした。





「なぁ如月」





「あ、そうだ!河北、今度遊ぼ!」





その先の言葉を聞きたくなくて、思わず自分の言葉でかき消す。





「え、あ、いいのか?」