「そうだよ。こんな時間に電話なんて珍しいね。どうしたの?」 『おぉ。陽人、そろそろカフェではなくて本社で働いてもらえないか?』 「本社ねぇ。別に本社でなくても仕事はできてるし俺は戻るつもりないよ。」 そう言うと親父は電話の先で静かに言う。 『陽人。お前にはもう時間がない。お前が戻らないなら会社は快人(かいと)に任せなければならない。』 俺はタバコを吸いながら何も言わずに話を聞く。