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教室へ戻っても歓声の渦の中だった。
あまり女子と仲良くしない健が、あたしをお姫様抱っこしているのだから、当たり前なことだった。
杏と花梨は口をポカンと開けてあたしを見ている。
「はい、ナツミ」
「あ、ありがとう……」
自分の席に座らされても、顔を上げることができなかった。
足の痛みなんて恥ずかしさで吹っ飛んでいる。
「ちょっとナツミ! どういうこと!?」
健が自分の席へ戻ると同時に杏と花梨が駆け寄って来た。
教室へ戻っても歓声の渦の中だった。
あまり女子と仲良くしない健が、あたしをお姫様抱っこしているのだから、当たり前なことだった。
杏と花梨は口をポカンと開けてあたしを見ている。
「はい、ナツミ」
「あ、ありがとう……」
自分の席に座らされても、顔を上げることができなかった。
足の痛みなんて恥ずかしさで吹っ飛んでいる。
「ちょっとナツミ! どういうこと!?」
健が自分の席へ戻ると同時に杏と花梨が駆け寄って来た。



