「ちょっと見せてみて」


健がそう言い、返事をする暇もなく靴を脱がされてしまった。


包帯を巻いているため、靴下ははいていない。


「包帯に血が滲んでる。傷口は深いのか?」


「え……うん、そうだね」


だけど見せるワケにはいかない。


あたしはすぐに靴を履きなおした。


「保健室へ行こう」


「い、いい!」


保健室の先生にだって見せることはできない。