普通の肉よりも少し硬い。


コリコリとしている。


でも……味は悪くない。


味付けはもう少し薄くてもいいかもしれない。


そこまで考えて、あたしはシンクに肉を吐き出した。


すぐにうがいをして大きく息を吐き出す。


吐き気もあったけれど、それよりも喜びのようが大きかった。


これなら健は不思議がらずに食べてくれるだろう。


そう思っていたのだった。