人の肉は臭みがあるだろうか?


それとも食べやすいんだろうか?


なにもわからない状態での料理だった。


肉そのものをそのまま使うんじゃなくて、小さく刻んで野菜と一緒に炒めることにした。


妙な味だと思われないよう、濃いめの味付けにする。


見た目は普通の野菜炒めと同じようなものだった。


炒め上がった自分の肉を指先でつまみ上げる。


あまりに不味いようならこれをお弁当にいれることはできないからだ。


目を閉じて、思い切って小さな欠片を口の中に入れた。