時計を見ると、4時過ぎだ。


ぼんやりしている時間はあたしにはない。


これを料理して、お弁当を作らないといけないのだ。


あまりゆっくりしていると両親が起きてきてしまうから、その前に行動しなきゃいけない。


痛い足を引きずるようにして、どうにか部屋を出る。


キッチンまでの道のりが永遠のように長く感じられる。


体の一部が無くなっただけなのに、どうしてこんなにも痛いんだろう。


どうにかキッチンまでやってきて、自分の足の肉を丁寧に洗う。


血が流れて行くと、それがなんの肉なのかわからなくなった。