放課後、あたしは鼻歌を歌いながら近所のスーパーへと足を運んでいた。


今日は大成功だった。


勇気を出した甲斐があった。


健の笑顔を思い出すと、自然と頬が緩んでしまう。


ニヤニヤしながら1人で買い物をするのは気持ちが悪いので、必死で頬の筋肉に力を込める。


明日のお弁当は何にしようかな。


今日はお肉たっぷりのお弁当だったから、明日は魚にしてみようかな。


そう思いながら歩いていると、スーパーのお菓子売り場から健に似た声が聞こえてきてあたしは足を止めた。