ジンクス

「それで……ついでだし、健のお弁当も作ってこようか!?」


思い切ってそう言い、ギュッと目を閉じた。


ここで断られたら、どうすればいいかわからない。


そう思っていたのだが……。


「まじで? いいのか!?」


という声が聞こえてきて、あたしはそっと目を開けた。


そこには目を輝かせている健がいた。


「い、いいよ……?」


「ラッキー! 俺毎日こんな旨い弁当食えるの!?」