ジンクス

健はあたしからお弁当を奪い取り、すぐに食べ始めた。


その様子を見ていた花梨が眉を寄せている。


「どうしたの、あれ」


誰がどう見ても、お弁当にがっついている健は普通じゃなかった。


まるで野生の犬のように見える。


誰もが健から遠ざかっていた、その時だった。


「そんなに慌てて食べなくても、取って食べたりしねぇぞ」


と、健の友人が声をかけたのだ。


健の動きが止まり、友人を見上げる。