それが、今日は違う。


「そ……っか」


あたしはどうにかそう声に出していた。


あまりに反応が違うため、すぐには対応できない。


ただただ嫌な予感がして、背中に汗が流れて行くのを感じるばかりだ。


健はそれ以上あたしと会話したくないのか、席を立って友人たちの輪の中へと入って行ってしまった。


明らかに避けられている。


「ナツミ、お弁当ありがとう」


杏があたしにお弁当箱を差し出してくれても、それを受け取る事もできなかったのだった。