ジンクス

「似合う?」


「おぉ。似合うよ」


健はそう言って頬を赤くした。


もしかしたら健にとってもあたしは初めての恋人なのかもしれない。


その可能性は十分にある。


2人で一緒に教室へ入ると、健の友人たちがヤジを飛ばして来た。


いつもなら簡単にあしらう事ができるのに、今日のあたしたちはそれができなかった。