杏や花梨からすれば、あたしの恋愛なんてまだまだ幼いのかもしれない。


わかっているけれど、自分には自分のペースがあるんだから仕方がない。


「ナツミはここ最近でよく成長したと思うよ?」


花梨はまるでお母さんみたいなことを言って、あたしの頭をポンポンと撫でた。


「今日は思いっきり楽しんでおいでね」


「ありがとう花梨」


あたしはそう言って笑ったのだった。