お昼休み。


あたしと健はいつものように中庭のベンチに座っていた。


今日は昨日とは違ってとても天気がいい。


少し暑いくらいだ。


「今日の肉めっちゃ旨い!」


健はあたしの太ももの肉をひと口かじると、目を丸くしてそう言った。


「本当に? よかった」


あたしは安堵してほほ笑む。


太ももの肉は他の部位よりもおいしそうだと思ったけれど、それは間違いじゃなかったようだ。