矛盾する気持ちさえ楽しくて、気が付けば鼻歌を歌っていた。


太ももにカッターナイフが突き刺さる。


微かに感じる痛み。


けれど保健室で盗んだ薬は効果絶大で、そこだけ麻痺しているように感じられた。


これならいくらでも切り取ることができる!


ボトボトとこぼれ落ちる血を無視して、あたしは太ももの肉をそぎ落としたのだった。