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時間が早いせいか、保健室には先生の姿はなかった。


しかし鍵は開けられていて、健はあたしをベッドへと寝かせてくれた。


「こんなことしてたら、周りに勘違いされるよ?」


今は登校時間で、同じクラスの子も沢山いた。


そんな中健はあたしの鞄を持ち、あたしを支えてここまで来てくれたのだ。


「別に、勘違いされるのは嫌じゃない」


健はそう言ってほほ笑んだ。


その笑顔にドキッとする。


「あたしも、勘違いするよ?」