同じように覆面を被った男が2人、廊下を歩いてくるのが見えた。


犯人は1人じゃないと思っていたけれど、3人いたようだ。


後から来た2人が美世の体を拘束した。


「嫌! なにするの!?」


咄嗟に抵抗を見せる美世。


けれど3対1で勝てるワケがなかった。


美世の手を拘束している手錠は一旦外されたが、胸の前でまた手錠をかけなおされてしまった。


でも、手が前にあれば立ち上がる事も簡単にできるようになる。


あたしはそれを見てゴクリと唾を飲みこんだ。