しかし、いくら待っても誰も来ない。


ただ床に転がっているだけでも、体力は徐々にすり減って行く。


眠気に近いけだるさが体を襲って来たその時だった。


途端に尿意を感じてブルリと体が震えた。


そういえばここに連れて来られてから1度もトイレに行っていない。


そろそろトイレに行きたくなってもいい時間だった。


あたしは背中側にあるドアを見た。


この先にはなにがあるんだろう?


もしかしてトイレやお風呂があるんじゃないか?


そう思い1度上半身を起こしてみた。