☆☆☆

部屋に帰れば彼氏が待っている。


学校ではお姫様。


こんな素敵な日常があたしは大好きだった。


不満なんてほとんどない。


そうだったのに……。


気がつけば見知らぬ部屋の中にいた。


6畳ほどの部屋に裸電球が1つ。


白くて小さなテーブルが1つ。


他にはなにもない。


手足も拘束されているし、逃げる事はできなさそうだ。


「最低」


あたしは小さな声で呟いた。