あたしの1日は彼氏の声で始まる。


「起きろよ美世(ミヨ)」


そう言われてあたしは薄目を開けた。


ベッドよこの窓から朝日が差し込んでいて眩しい。


「おはよう冬夜(トウヤ)」


すでに制服に着替えている大和田冬夜へ向けて相違声をかけた。


「お前寝すぎだから」


冬夜はそう言って笑った。


冬夜とあたしは幼馴染で中学3年生の頃から付き合っている。


高校に入学した時に両親の了解のもと一緒に暮らし始めたのだ。