美世がそう言って笑った。


『行くよ』


それを合図にしてあたしたちは千恵美を掃除道具入れへと押し込めたのだった。


それ以降、千恵美は学校に来なくなった。


あと少しで卒業なんだから、我慢して来ればいいのに。


そう、思っていた……。