「俺が一緒にいれば千恵美は更にイジメられる。そう思って離れただけだ」


「そんな……」


「映像の動画をメインで撮影したのも俺だ。さすがに女子更衣室までは入れないから、他の生徒に頼んだりもしたけどな」


ずっと前か冬夜はあたしたちがしてきたことを知っていたのだ。


「ごめんなさい……ごめんなさい!」


あたしは床に頭をこすり付けて叫んでいた。


「千恵美は掃除道具入れに閉じ込められて、その後学校に行けなくなったのよ」


千恵美のお母さんが怒りを含んだ声でそう言った。


そうだった。


あれは中学3年生の冬の頃。