そう思った時、今度は一番背の高い覆面がその姿を見せた。


女性と同年代くらいの男性だ。


「……もしかして、千恵美の両親……?」


あたしの呟きに、女性の顔が歪んだ。


じゃあ最後の1人が千恵美なの……?


あたしは覆面男へ視線を向けた。


それは……。


「冬夜!?」


思わず声を上げていた。


そう、最後の1人は美世の彼氏、そしてあたしと浮気をしていた冬夜だったんだ。


「なんで冬夜がここにいるの? なんで美世のこと……!」