モニター上では《もっとやれ!》《リアルソンビゲームだ!》《殺せ!》と言った文字が大量に流れ出す。


覆面男の笑い声が部屋の中に充満して聞こえて来る。


美世の右腕があたしの首を掴んだ。


片手なのにすごい力だ。


あたしは呼吸ができなくなり、目を見開いた。


それでも持っていたナイフだけは絶対に手から離すまいと、握りしめる。


美世の手が更にきつく食い込んできて、あたしの体を持ち上げた。


足が宙に浮き、体中が熱を帯びたように感じられた。