監禁少女

思わず目をそらせてしまいそうになる。


覆面男が肩に担いでいたそれを乱暴に床におろした。


ゴトンッと鈍い音を立ててそれが転がる。


その瞬間、見開かれた音の目と視線がぶつかった。


異常なくらい白い肌。


生きていないことはひと目でわかった。


「いやぁ!」


悲鳴を上げ、口をふさぐ。


音の左手首には深い傷ができていた。


美世も音の死体に唖然としている。


「音……なんで!?」