美世は絶叫したくてもできない状態でひたすら痛みに耐えている。


チェンソーは美世の頬の表面をはぎ取り、鼻へ到達していた。


「う~ん。鼻を削いだら死んじゃうよね? ここは難所だなぁ」


男はブツブツと呟きながら、美世の鼻にチェンソーの刃を這わせていく。


軟骨のない下の肉がごっそりとそぎ落とされ、その下の唇も消えてなくなった。


真っ赤に染まる美世の顔に一気に吐き気が込み上げてきて、その場に嘔吐してしまった。


ロクに食べていないけど、ミルクの匂いが鼻につく。


「さぁ! ラストだよ!」


男はそう言い、残っている頬に取り掛かった。


美世は白目をむき、気絶してしまったようだ。


ギザギザに切り取られた肉片が、まだ顔にこびり付いている。