1番、硫酸で顔消滅。


2番、チェンソーで顔消滅。


3番、ハンマーで顔消滅。


「これ、本当に実行されるの?」


あたしは後ろに立っている覆面男へ向けてそう聞いた。


しかし、やはり返事はない。


「さすがに本当にはやらないでしょ。死んじゃうじゃん」


音が冷静な声でそう言った。


けれど、あたしはモニター越しの美世の様子が気になっていた。


恐怖に表情を歪ませているけれど、何も言わないのだ。


さっきから必死で口を動かしているけれど、ちっとも開かない。


「ねぇ、美世の様子変だよね」


「確かに、それは思ってたけど……」