もしそうだとしたら、さっき叫んだのだって無意味なことだったんだろう。


無駄に喉が渇いただけかもしれない。


視線が自然と牛乳へ向かっていた。


空腹感はないけれど、喉の渇きは感じている。


緊張状態にあるし、やっぱりさっき叫んでしまったことが大きく関係してきているようだ。


あたしはゴクリと唾を飲みこんだ。


そっとコップに近づいて匂いをかいでみた。


いつも朝飲んでいる牛乳と変わらない匂いがしている。


飲んでも大丈夫だろうか?


そんな誘惑が頭をもたげてくるので、あたしは自分の首を大きく左右に振った。